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私がバッカルファットを切除しない理由:2
2020/10/27
こんにちは。
院長の鈴木です。
今回も「私がバッカルファットを切除しない理由」の続きになります。
◆バッカルファットは顔にある他の皮下脂肪とは別物
強いて言えば眼窩脂肪に似ている?
これは私の独断的な考え方ですが、バッカルファットは側頭骨と頬骨、頬骨弓、そして下顎骨で作られるスペースを埋めている脂肪であると考えています。
基本的に皮下の脂肪とは性格が異なるものです。
顔の中では眼球の入っている眼窩というスペースがあるのですが、ちょうど、その眼球と眼窩を形成する骨の間のスペースを埋めている眼窩脂肪という脂肪と似ている気がしています。
眼窩脂肪は眼球の運動をスムースにするためもあって眼球の周囲を覆うように存在しているのに対し、バッカルファットは下顎の動きをスムースにする手助けを担っていると考えています。
口の開け閉めの際に使われる側頭筋という筋肉を覆うように存在していることが多く、これも下顎骨の動きをスムースにするのに影響しているように思っています。
ところで、これらが美容上問題になってくるのは眼窩脂肪もバッカルファットも年を取るにつれて下に下がってきて、最下端のところがたるんだ皮膚を押し上げて、あたかも袋のように飛び出して見えるようになってきてしまうことです。
その袋状の膨らみを取るための手術として、経結膜的眼窩脂肪切除術、口腔内からのバッカルファット切除術が開発されたと思いますが、この手術に関しては賛否両論があり、いまだ結論が出ていないのが現状です。
これについての私の考えは、また後日UP予定です。気長にお待ち下さいね。
⇒その3もUPしました。こちらをご覧ください。
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